PAX West
PAXWestでFF14の開発パネルが行われたのでその内容を簡単にですがまとめました!
※今回の記事には漆黒のヴィランズのネタバレが含まれますのでご注意ください。
それでは早速どうぞ!
本コーナーを担当するリードアーティストの鈴木健夫さんとメインシナリオライターの石川夏子さんが入場。
健夫さんド緊張w
最初に二人とも自己紹介されていたのですが、石川さんがメインシナリオを担当したことを発表したその時!会場から割れんばかりの拍手とスタンディングオベーションが!
まさかの事態に石川さん号泣w危うく僕ももらい泣きするところでしたww
メインシナリオ良かったよね……。
今回の放送はそんなメインストーリー絡みのもので、非常に興味深いお話が聞けますのでまだ見ていないという方はぜひご覧になってみることをおすすめします!
■MMORPGのシナリオ作りについて
「MMORPGであることを強みにしたシナリオ」
MMORPGであるFF14が培ってきたもの①
・数年にわたり、定期的に積み重ねてきた物語と世界観。
・地道に蓄えられてきたリソース
これによってスケールの大きな話を、密度を下げずに作れる!
MMORPGであるFF14が培ってきたもの②
・ゲーム内外における、コミュニティの成熟。
これによってストーリーを「ひとりでやらなきゃならない要素」から「プレイヤー間で共有できる“熱”」に!
具体的には選択肢での分岐を細かくしたり、違う解釈が出来るセリフを増やしたり見つけられるか分からない要素を追加した。
ちなみにハシビロコウはメインストーリー中で6回登場したそうですw
MMORPGであるFF14が培ってきたもの③
・プレイヤーキャラへの愛
「主人公のドラマにする! 思わずSSを撮影したくなるくらいに!」
石川「主人公が映えるドラマにしようと思った」
■この3つを武器に描くのはまっすぐなJRPGの世界
「FFのMMORPGで、こんな旅をしたかった」というものを作ろうと思った。
■こうして原案が完成!
・最初はヴァウスリーは存在せず、罪喰いを従えているのはエデンだった。
それが変わったきっかけは吉田P
吉田「光が多い世界なら、空も光で包んで、夜の闇を取り戻していくようにしたい」
という言葉を受けて本格的にシナリオを詰めていくことになった。
■新フィールドを作っていこう!(ここからタケオさんが参戦)
・原初世界での決戦は、大人数で派手になりがち。
・今回は身も心も冷たい場所に沈んでいくような体験にしたかった。
・曲はとにかく静かに切なく美しくしようとお願いした。
・初期段階ではテンペストはアトランティスという開発名称で呼ばれていた
・深い海溝の先にアーモロートがある、というところに苦心した。
→開発の事情で高低差では表せないと判断した。
→洞窟を抜けた先にある、という風にしたいとのシナリオ側からの要請があったので霧などでアーモロートが見えないようにした。
・古代人の大きさに合わせて建物の大きさを調整した。
石川「アイデアの応酬でゲームが出来ていくのが好き」
随所で挟んでくる石川さんの粋な言葉遣いに密かにグッとくる僕w
■カットシーンを作っていこう!
「ボタン待たない」を増やせ!
・FF14のカットシーンは「ボタンの入力を待ってセリフが進む」ことで演出的に大きな制約を受けている。
しかし多言語で同時アップデートをしていくためには絶対に必要。
・すべてのセリフが自動送りなのはオープニングとエンディングの2つのシーンのみ。
→自動送りのシーンは工数がかかるので石川さんはオープニングの台本を書いた後すぐにエンディングの台本を書いたそうですw
■創意工夫の罪喰い化
「ショッキングな画像とともに説明」
・第一世界の状態を表すために、罪喰い化の表現はできるだけ誤魔化さずにやりたかった。
・一方で、各国のレーティング基準に則った表現をする必要があった。
・体液を流すシーンは「体液のお面」を使って表現した。
■そのあとも作業は続き……ついに吉田Pのチェック
見事吉田チェックをクリア!吉田Pのフィードバックを受けて調整へ!
石川「何はともあれ、こうしてみなさんにお届けできてよかったです」
鈴木「最後の調整はすごく大変だった……。頑張って作り上げたものを楽しんでくれたプレイヤーの多くの声を聞けて、リリースできて良かったと思った」
石川「シャドウブリンガーの旅、楽しかったですか?」
めっちゃ楽しかったですw
また、メインストーリーをプレイしたくなってきましたよー!
強くてニューゲームが待ち遠しい(*'▽')